家でも映画館のように迫力のある映像を楽しめるプロジェクター。
最近ではテレビの代わりにプロジェクターを使う方も増えているとか。
そこで、今日はホームシアター向けプロジェクターのおすすめモデルをピックアップしてお伝えします。
フルハイビジョン対応、4K対応、短焦点モデルなど、ジャンルごとにおすすめの製品をご紹介します。
目次
フルHD画質のプロジェクター
ブルーレイディスクや地上デジタル放送の映像を劣化せずに楽しむには、最低限フルハイビジョン対応のプロジェクターが必要です。
市販されているモデルの中ではフルハイビジョン対応モデルがボリュームゾーンの為、選択肢は充実していると言えます。
TH671ST
画像: www.benq.co.jp
まずはコストパフォーマンスに定評のある台湾メーカーBenQの「TH671ST」です。
2017年発売モデルですが、現在でも根強い人気を誇っています。
このモデルの特徴はなんと言っても短い距離で投影可能な点です。
80インチの映像ならスクリーンまで約1.22~1.47m、100インチでも約1.52~1.84mの距離があれば投影可能です。
一般的なモデルに比べて1m程度短い距離で投影できる為、狭い部屋で利用したい方におすすめのモデルです。
また、明るさやコントラスト比もホームシアター用途に必要な水準は十分満たしている為、安心して利用できます。
価格面でも他社に比べて手が届きやすく、魅力的な製品と言っていいでしょう。
一点注意したいのが、台形補正機能が垂直補正のみであること。
斜め横からの投影が必要なレイアウトを検討している場合は注意が必要です。
メーカー | BenQ |
発売年月日 | 2017年12月14日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | フルHD(1920×1080) |
コントラスト比 | 10000:1 |
明るさ | 3000lm |
投影方式 | DLP |
最短投影距離 (80インチ) | 122cm |
台形補正機能 | 垂直補正±40° |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 296 x 120 x 224 mm |
重量 | 2.7kg |
その他 | 3D対応 |
EH-TW5750
次は国内トップシェアを誇るEPSONの「EH-TW5750」です。
フルHD対応モデルの中では、「値段を気にしないならとりあえずこれを買っておけばよい」と言えるほどの充実したモデルとなっています。
このモデルには投影場所を柔軟に移動できる機能が多数備わっており、定期的に引っ越しや模様替えを行う方におすすめです。
まずはEPSON製品の主力機能である「ピタッと補正」
垂直補正だけでなく、水平方向の台形補正にも対応しており、斜めからでも投影することができます。
画像: www.epson.jp
また、このモデルは縦方向レンズシフト機能を備えており、画質劣化せずに垂直方向の投影位置を調整できます。
実は、台形補正機能はソフトウェアで映像を補正している為、わずかに映像劣化が起きてしまいます。
ですが、レンズシフト機能はレンズ自体が上下する為、映像劣化せずに垂直方向の調整ができるのです。
画像: www.epson.jp
そしてこのモデルは映像を1.6倍までズームできる為、設置場所が限られている部屋でも投影サイズを柔軟に変更することができます。
気になる点として、本製品にあと数万円出せば4Kモデルに手が届くため、どうせ買うのであれば4Kモデルの方が良いかもしれません。
メーカー | EPSON |
発売年月日 | 2020年11月27日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | フルHD(1920×1080) |
コントラスト比 | 70000:1 |
明るさ | 2700lm |
投影方式 | 3LCD |
最短投影距離 (80インチ) | 約235cm |
台形補正機能 | ピタッと補正(垂直&水平補正) 縦30° 横30° |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 309 x 107 x 278 mm |
重量 | 3.4kg |
その他 | 縦レンズシフト, 1.6倍ズーム, Bluetooth接続 |
EH-TW750
同じくEPSONの「EH-TW750」です。
基本的にはEH-TW5750の廉価版という認識で良いのですが、最短投影距離などEH-TW750のほうが優れているポイントもある為、購入の際は両者の違いを比較した上で検討してみてください。
大まかに言えば、画質・設置性を重視するのであればEH-TW5750、価格を重視するのであればEH-TW750が選択肢となると思います。
EH-TW5750と比べて劣っている点としては、レンズシフト機能無し、Bluetooth接続なし、コントラスト比、ズーム倍率などの違いが挙げられます。
逆に優れている点としては最短投影距離です。
仮に100インチを投影する場合、スクリーンまでの最短距離はEH-TW5750だと295cm必要なのに対し、EH-TW750だと227cmで投影することができます。
その為、6畳〜8畳など、限られたスペースでできるだけ大画面の投影をしたい方にとっては有力な候補となるかと思います。
なお、斜め投影可能な「ピタッと補正」はEH-TW750にも搭載されています。
EH-TW750 | EH-TW5750(参考) | |
メーカー | EPSON | |
発売年月日 | 202011月27日 | |
価格 | Amazonで見る | Amazonで見る |
最大解像度 | フルHD(1920×1080) | |
コントラスト比 | 16000:1 | 70000:1 |
明るさ | 3400lm | 2700lm |
投影方式 | 3LCD | |
最短投影距離 (80インチ) | 約181cm | 約235cm |
台形補正機能 | ピタッと補正(垂直&水平補正) | |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 302 x 87 x 249 mm | 309 x 107 x 278 mm |
重量 | 2.8kg | 3.4kg |
その他 | 1.2倍ズーム | 縦レンズシフト, 1.6倍ズーム, Bluetooth接続 |
4K対応のプロジェクター
数年前に比べて4K対応プロジェクターの価格も落ち着いてきました。
ここでは4K画質で投影可能なプロジェクターを紹介します。
TK800M
2019年発売のBenQの『TK800M』
このモデルは4Kプロジェクターとして価格破壊とも言える低価格が魅力です。
以前は20万円, 30万円超が当たり前だった4Kプロジェクターですが、このモデルはなんと10万円台前半の価格で購入できます。

4Kがこの値段で変えるなんて…
また、画質面で注目したいのがHDR10に対応している点。まだHDR対応しているプロジェクターもそう多くない中で、10万円台の4K/HDR対応というのは本当に驚きです。
このモデルはスポーツ観戦を主ターゲットとしており、『フットボールモード』『スポーツモード』などの専用モードが用意されています。
映像と音声をサッカー観戦に最適化させ、スタジアムの臨場感をリビングで味わうことができます。
注意点として、水平方向の台形補正機能は付属していない為、壁面に対して水平に設置できるようにレイアウトする必要がある点にはご注意ください。
メーカー | BenQ |
発売年月日 | 2019年5月30日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | 4K UHD(3840 x 2160) |
コントラスト比 | 10000:1 |
明るさ | 3000lm |
投影方式 | DLP |
最短投影距離 (80インチ) | 約260cm |
台形補正機能 | 垂直補正±40° |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 353 x 135 x 272mm |
重量 | 4.2kg |
その他 | 3D対応, HDR10対応, 1.1倍ズーム, スポーツ用モード |
EH-TW7100
現在大人気となっているEPSONの4Kプロジェクター『EH-TW7100』です。
EH-TW7100は、1画素を斜めに0.5画素ずらすEPSON独自の技術『4Kエンハンスメントテクノロジー』によって解像度を2倍にして4K出力を実現しています。
また、レンズシフト機能が搭載されており、なんと上下だけでなく左右にもレンズシフト可能となっています。設置場所を柔軟に変えられるのでありがたいですね。
画像: www.epson.jp
そのほか、プロジェクターにしては珍しくスピーカーが2基搭載されており、迫力のあるステレオサウンドを楽しむことができます。
ちなみに、スピーカー無し&コントラスト比40000:1の廉価モデルとして『EH-TW7000』もラインナップされています。

安心のEPSONブランドの4Kプロジェクター
メーカー | EPSON |
発売年月日 | 2019年11月14日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | 4K(3840×2160) |
コントラスト比 | 最大1000000:1 |
明るさ | 2500lm |
投影方式 | 3LCD |
最短投影距離(80インチ) | 約235cm |
台形補正機能 | 無し(レンズシフト機能有) |
レンズシフト機能 | 上下60%, 左右24% |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 410 x 157 x 310mm |
重量 | 6.9kg |
その他 | ・HDR10対応 ・3D映像対応 ・スピーカー2基搭載 |
超短焦点プロジェクター
ここでは、1m未満の非常に短い焦点距離で投影可能なプロジェクターを紹介します。
一般的なプロジェクターはスクリーンから2〜3m以上距離を置いて使用しますが、超短焦点プロジェクターはスクリーンから10数cm程度の距離で使用します。
その為、壁の前やテレビ台に置くなど、従来のプロジェクターとは全く違った配置が可能です。
ただ、超短焦点のモデルは構造が複雑な為、一般的なモデルよりも高価になる傾向があります。
設置場所をよく検討した上で、どうしても短焦点モデルでなければいけないようなら、購入を考えてみると良いでしょう。
CineBeam HF65LS
超短焦点プロジェクターで現在人気となっているLG電子の『HF65LS』
こちらは38cmの距離で100インチの大画面を投影できる超短焦点モデルです。
60インチの場合は11cm弱で投影できる為、ほぼ壁(スクリーン)にくっつけて使用でき、部屋のレイアウトに影響を与えずにホームシアターを作り上げる事ができます。

壁の目の前に置いて使えるスグレモノ
LED光源を採用しており、寿命はなんと30000時間!
その他にも4コーナー補正が搭載されているので、被写体に対して並行でなくても映像投影が可能です。
メーカー | LGエレクトロニクス |
発売年月日 | 2019年6月26日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | フルHD(1920×1080) |
コントラスト比 | 150000:1 |
明るさ | 1000lm |
投影方式 | DLP |
最短投影距離 (100インチ) | 約38cm |
台形補正機能 | 4コーナー補正 |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 131 x 129 x 309 mm |
重量 | 1.9kg |
その他 | ・Bluetooth機能 ・LED光源(寿命30000時間) |
天井照明を兼ねたプロジェクター
popIn Aladdin 2
画像 : aladdin.popin.cc
ここ数年で最も革新的なプロジェクターと言って良いでしょう。
天井のシーリングライトとプロジェクターを一体化させた『popIn Aladdin(ポップイン アラジン) 2』です。
この機種はなんといっても天井のシーリングライトとして設置できるのが特徴的。
賃貸でも手軽に天吊りプロジェクターが実現できちゃうんです。パッと見でプロジェクターだとわからないので、遊びに来た友達を驚かすこともできますね。

コンセプトが『未来の壁』らしい
また、世界的に有名なハーマンカードン社製のスピーカーを内蔵しており、外付けのスピーカーを付けなくても高音質な映像体験を楽しむことができます。

天井から音が降り注ぐ感じはなんとも言えない
そして個人的にはここが凄いと思ってるんですが、
popIn Aladdinの内蔵アプリにより、YouTube、Netflix、AbemaTV、U-NEXT、Amazon Prime Videoなどの映像コンテンツをリモコンから直接選べるんです。
プロジェクターって、投影する映像の用意が案外大変なんですよね。配線めちゃ増えますし。
でもpopIn Aladdinだと本体があるだけで済んでしまうのでありがたいですね。

これだけの機能が揃っていて値段が9万円前後・・・
実際に使ってみた感想を記事に書きました!
メーカー | popIn |
発売年月日 | 2020年5月 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | フルHD(1980×1020) |
コントラスト比 | 非公表 |
明るさ | 700lm |
投影方式 | DLP |
最短投影距離 (80インチ) | 約147cm |
台形補正機能 | 水平補正±19° |
レンズシフト機能 | 垂直32度 |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 476 x 145 x 476 mm |
重量 | 4.9kg |
その他 | ・Bluetooth機能 ・照明としても利用可 ・高性能スピーカー内蔵 ・YouTube等の視聴機能 ・水平/垂直補正が可能 ・短焦点投影が可能 |
【番外編】外でも使えるプロジェクター
完全なホームシアター用途とは少し違いますが、ANKERから発売されている『Nebula Capsule Ⅱ』は注目の商品です。
500mlの缶より少し小さいくらいのサイズ感で、持ち運びに適しています。
解像度は1280×720ですが、Bluetoothスピーカーとしても使える上、電源無しで3時間(音楽なら10時間)使うことができます。
Android TVが搭載されていて、リモコンからYouTubeやNetflixなどの動画サービスや、ゲームも楽しめる優れものです。

友達と泊まる時とかに使えそう
そして最もポイントの高い機能がオートフォーカス。
投影先との距離を自動的に判別してピントを合わせてくれます。
頻繁に置き場が変わるモバイルプロジェクターならではの機能ですね。
Nebula Capsule2の使用感などを詳しく書いた記事はこちら。
メーカー | ANKER |
発売年月日 | 2019年6月7日 |
価格 | Amazonで見る |
最大解像度 | 720p(1280×720) |
最大画面サイズ | 100インチ |
明るさ | 200lm |
投影方式 | DLP |
外形寸法 (幅, 高さ, 奥行) | 80 × 150 × 80 mm |
重量 | 740g |
バッテリー駆動 | 3時間(Wi-Fi接続時2.5時間) 10時間(Bluetooth音楽再生) |
接続方式 | Wi-Fi, Bluetooth HDMI, USB-C, USB |
その他 | Android TV搭載 オートフォーカス機能 |
まとめ
ホームシアターにおすすめなプロジェクターを、分類ごとにご紹介しました。
以前に比べてホームシアターはぐっと身近なものになっています。
大型テレビよりも場所を取らず、安価に大画面を楽しめるプロジェクター。
ご自宅への導入を検討してみてはいかがでしょうか。

プロジェクターまじでイイですよ
ではでは!
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