バニラビーンズが入っていても天然バニラの香りとは限らない

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アイスクリームの中でも不動の地位ともいえるバニラアイス。

特にあの黒い粒(バニラビーンズシード)が入っていると、天然のバニラ香料で高級感のある香りに感じられます。

 

が、

 

実はバニラビーンズシードが入っているからといって、天然香料とは限らないんです。

 

妻

なんですとー!?

そもそもバニラの香りとは

バニラのあの甘く芳醇な香りは、バニリンという物質を中心とした多数の芳香成分が配合されて生まれています。

 

そしてその香りには、大きく分けて天然合成の2種類があります。

 

天然のバニラ香料

天然のバニラ香料は、バニラビーンズ(※)という果実から採ることができます。

※この記事では、果実を指す場合はバニラビーンズ、種子を指す場合はバニラビーンズシードと表記します

 

 

収穫したバニラビーンズに対し、キュアリングと呼ばれる湯通し・乾燥処理を施すと、バニラ香を放つようになります。

 

田中
田中

お菓子作りに使うバニラビーンズと一緒

 

合成香料

それに対し、化学合成でバニリンを生成し、天然の香りに近づくよう配合を行ったものが合成香料です。

 

バニラだけでなく、わたしたちの身の回りのさまざまな香りが化学合成によって作られています。

 

合成香料のもとになる物質は2500種類にもおよぶと言われています。
(出展:食品衛生の窓より)

 

しかし、天然の香りを完全再現することは不可能ですが、お菓子作りに使用する分には十分実用的な香りです。

 

広く流通しているバニラエッセンスやバニラオイルには、こちらが使用されていることが多いです。

 

田中
田中

身近なのは化学合成されたバニラ香

黒い粒は天然香料の証ではない

天然香料の元となるバニラビーンズといえば、バニラアイスやカスタードクリームに入っているあの黒い粒を指す事が多いですよね。

 

バニラビーンズシードが入っているバニラアイスは、バニラビーンズ由来の香りだから合成香料ではなく上質。という印象があります。

 

これ、私もつい最近まで勘違いしていたのですが・・・

 

実は、そうとは限りません。

 

黒い粒はバニラ香を発しない

お菓子作りをされる方はわかると思いますが、バニラの香りは種ではなく外側の果実から発するものです。

 

お菓子作りでバニラビーンズシードからバニラ香がするのは、外側の果皮の香りが種子に移っているからに過ぎません。

 

バニラアイスの香りは香料によるものであって、あの黒い粒が発しているわけではないのです。

 

黒い粒だけでも売ってる

香りのしないバニラビーンズシードは、普通に買うことができます。

こちらはバニラビーンズシードだけを洗浄・殺菌処理したものです。

 

説明にもあるように香りはなく、視覚効果に特化したアイテムです。

 

これにより、合成香料なのに黒い粒の入ったバニラアイスを作ることができます。

 

田中
田中

香りのないバニラビーンズシードが売ってます

天然香料を見分けるには原材料名を見る

 

妻

天然か合成かを見分ける方法はあるの?

 

 

本物に似ているとはいえ、できることなら天然のバニラ香を堪能したいですよね。

 

そこで、使われているのが天然香料かどうかを確認する方法をご紹介します。

 

見るべきポイントは、原材料表記に”バニラ香料”と書かれているかです。

 

“バニラ香料”と書いてあれば天然香料です。

 

例を見てみましょう。セブン&アイの高級アイス「金のバニラアイス」です。

バニラアイスクリームに天然香料が使われているかを原材料表記で見る

確かに”バニラ香料”と書かれてます。

 

田中
田中

原材料名に”バニラ香料”と書いてあれば天然

 

天然香料は表記ルールが決まっている

 

妻

ところで、どうしてこれで天然だと言えるの?

 

それは消費者庁の通達で、天然香料に関する表記が定められているからです。

消費者庁「食品表示基準について」より以下に引用します。

食品衛生法第4条第3項に規定する天然香料(以下「天然香料」という。) の物質名の表示は、別添 添加物2-2に掲げる基原物質名又は別名により 行うこと。

なお、天然香料の物質名表示にあっては、基原物質名又は別名に「香料」 の文字を付すこと。

 

妻

????

 

簡単に言うと、

 

天然香料について表示する時は、決められた名前に”香料”の文字をつけて表示しなさい。

 

と言っているのです。

 

日本食品化学研究振興財団が公表している基原物質名リストによると、Vanillaの基原物質名は「バニラ」、別名は「ワニラ」と記載されています。

 

なので原材料名ではバニラ香料という表記になっているわけですね。

 

合成香料の場合は”香料”という表記

合成香料の多くは、香料または合成香料と表記されています。

 

これは一括名表示というルールに基づいています。

 

合成香料はさまざまな物質から調合されますが、それらをひとつずつ列挙せずとも、一括りに表記してよいことになっています。

 

いちいち「アセト酢酸エチル」「アセトフェノン」みたいに物質名を書かれてもわかりませんからね・・・

 

田中
田中

合成の場合は「合成香料」か「香料」の表記がほとんど

 

天然香料でも”香料”表記の場合がある

 

妻

“香料”って書いてあったら必ず合成香料なの?

 

 

天然香料でも「香料」と一括名表記することができます。

 

つまり“香料”表記でも天然香料の場合があるということです。

 

まあ私がメーカーの立場なら、天然素材アピールの為にも物質名表示にしますがね。。。

田中
田中

天然香料でも「香料」とだけ表記されている場合があるよ

まとめ

田中
田中

この記事のまとめです

 

  • バニラビーンズは果実のこと。黒い粒は種
  • 黒い粒が入っていても天然香料とは限らない
  • 少なくとも”バニラ香料”と表記されていれば天然香料
  • “香料”でも天然香料の可能性はある

 

普段なにげなく食べているバニラアイス。

今度食べる時は、使われているのが天然香料かどうか見てみてください。

 

それではまた!

 

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