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WestoneのカスタムIEM「ES50」の注文~と使用レポ

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ずっと、オーディオ沼には嵌まるまいと思って生きてきましたが、ついにカスタムIEMに手を出してしまいました。

とても高い買い物でしたが、普段聴いていた曲が別の曲に聴こえるぐらいの違いを体感できています。

買ったもの

今回購入したのは、WestoneのES50。

メーカーWestone
ドライバBA5基(低域×1、中域×2、高域×2)
インピーダンス20Ω
入力感度120dB SPL@1mW
価格(購入時、オプション除く)128000円

ワンランク上に低中高2基ずつ搭載したES60があり、こちらと非常に悩みました。

試聴して感じた両者の違いは、全体のバランスが整った綺麗な音であるES60に対して、ES50はボーカルが前面に出て主張するメリハリのある音といった感じでしょうか。

ちなみに、低域ドライバが1つ少ないので、ES60よりも低音が弱いのかな?と思いましたが、低音の物足りなさは全く感じません。

どちらも甲乙つけがたいのですが、せっかく大きな買い物をするのだから個性的な方を選びたいという思いと、最もよく聴くアーティストの曲が魅力的に聴こえるES50に決めました。

購入までの流れ

試聴

人生でこれ以上高額なオーディオ機器を買うことはもう無いであろう値段なので、試聴は1日で済ませず、満足の行くまで続けました。

秋葉原のeイヤホンが品揃えが多くて良いという話を聞いたので、仕事帰りや休日などに試聴してました。

eイヤホンにはオーヲタスペシャリストのスタッフがたくさんおり、予算、よく聴く音楽、好みの音質などを伝えると、候補の品をいくつか見繕ってくれます。

試聴する際は、普段よく聴く曲をジャンル別に何曲か選んで聴き比べすると、それぞれのイヤホンの個性が見えてきて良かったです。

購入前に耳型採取

カスタムIEMは、注文時に耳型を提供する必要があるため、秋葉原eイヤホンの地下1階にあるリスニングラボさんで耳型を採取しました。

耳の中にニュルっとシリコンを注入されるんですが、全部注入し終わると外部の音が全く聞こえなくなり、ちょっと怖かったです。

耳型採取は両耳で20分ちょっとで済み、代金は5000円(確か)でした。


画像: 秋葉原補聴器.com

なお、カスタムIEMのオーダー後は耳型返却されないらしいので、購入の度に耳型採取の必要があるそうです。

注文

購入モデルはES50に決めましたが、その他にも色々決める必要があります。

  • 本体カラー
  • ケーブル種類
  • デザイン(フェースプレート、ロゴプリントなど)

Westone本体よりもデザイン決めで長期間悩む方が多いらしいです。

それもそのはず、本体カラーは無料のものだけでも63色。それに加えて40種類のフェースプレート、ロゴデザイン、などなど、組み合わせを考えると気の遠くなる数字が出てきます。

ちなみに私が決めたのは、本体カラーがアイスレッド(右)、アイスブルー(左)。アバロンシェルのLava(右)、Pacifica(左)を追加しました。


画像: eイヤホン


画像: eイヤホン

ロゴはWのみ、W+Westone、Westone+モデル名の3パターンから選べ、色も選択できたので、右をW+Westone、左をWestone+モデル名(どちらも白文字)にしました。

ケーブルはMMCXか2pinを選択できるのですが、特にこだわりはなかったので、採用ケーブルの多いMMCXにしました。

納期

WestoneのカスタムIEMは、アメリカで制作している都合上、他のメーカーに比べて納期が長くなるそうです。

また、一度完成して日本に届いた品を代理店が検品した際に、品質が低いと判断された場合、アメリカで制作し直しとなるらしく、それも踏まえてWestoneは最長4ヶ月の納期設定となっているようでした。

私の場合はどうだったかと言うと、eイヤホンで注文してからちょうど30日後に届きました。スムーズに行くと1ヶ月程度で来るみたいです。

届いたもの

名前とシリアルナンバー入りのプレートが付いた、割と仰々しいケースが届きます。
イヤホンのためにこの大きさのケースとは・・・

ケースの中には本体の他に、マニュアルや防湿剤、メンテナンス用の道具が入ってます。

そして本体(再掲)

アイスレッドとアイスブルーの透明感と、赤青のアバロンシェルの光沢がとても美しく、この色にして良かったと思いました。ロゴの白文字もはっきり視認できていいですね。

使用レビュー

装着感・痛みなど

早速届いたES50を耳に装着してみましたが、耳型に合わせて作ってある為、市販品の感覚で装着しようとすると全然耳に入りません。

結構コツがいるようで、横向きにして耳に合わせた後に、ねじ込むようにして縦向きにしていく感じで装着するとうまくはまりました。

レビューでちょくちょく見かける、装着後の痛みはあまり感じませんでした。

で、どれぐらいの遮音感かというと、音楽を再生している時は外部の音がほぼ聞こえないレベルです。音楽再生していなければ、割と外部の音も入ってきます。

今まで使っていたコンプライのイヤーピースと比べて、格段に遮音性が上がった・・・とは感じませんでした。

音質

これは期待以上に違いました。試聴した時よりはるかに良い

試聴機との一番の違いは音の近さとでも言うんでしょうか。より耳の奥深くで音が発せられているのがはっきり体感でき、音がこれ以上ないぐらいにクリアに聞こえます。

EDMの低音はこれまでイヤホンで感じたことのない音圧で聞こえてきますし、なにより女声ボーカルの艶感が半端じゃない。発声時の息遣いが耳元で囁かれているかのようにリアルです。これは良い。

UM pro30も良いイヤホンでしたが、ES50を聴いた後にUM pro30に戻ると、イヤーピースに音が吸収されているからなのか、音が若干籠もって聞こえます。

耳型に合わせてつくるカスタムIEMの試聴は、本当にお試しレベルでしかなく、聞こえ方を確かめるには出来上がったものを聴くしかないんだなというのを改めて感じました。

フレックスカナルの柔らかさ

WestoneのカスタムIEMの一番の特徴であるフレックスカナル。
平常時は硬いのですが、耳に装着して時間が経過すると、耳から伝わる体温で柔らかくなり、より耳穴にフィットするというもの。

この赤く囲んだあたりがフレックスカナルになってます。

このままだと指で強めにつまんでも全く形が変わらないぐらいの硬さですが、装着後10分くらいするとこんな感じで柔らかくなります。

なお、フレックスカナルの柔らかさには個体差があるらしく、比較的硬めのものもあれば、ぐにゃぐにゃになるものもあるそうです。

防湿ケースを追加購入

ところで、精密機器であるカスタムIEMにとって湿度は天敵ですので、普段持ち歩くときでも防湿しておく必要があります。

耳の中って意外と汗をかきますし、使い終わった後にかばんの中に入れっぱなしにしていたらある日突然聞こえなくなった。なんてことになったらショックで立ち直れません。

かと言って購入時のケースを持ち運ぶわけにもいかないので、携帯用の防湿ケースを買ってみました

これくらいのサイズであれば持ち運びも億劫ではないので、重宝してます。

中には防湿剤も入っており、セミハードケースが衝撃も吸収してくれます。

さいごに

まさか自分がカスタムIEMに手を出すなんて思ってもいませんでしたが、ES50を買ってから音楽を聴くのが格段に楽しくなりました。

イヤホンなんて聴ければいい、と思っていた時期が私にもありますが、もうあの頃には戻れません。

確かにイヤホンにしては高額ですが、「大画面で映画が見たい」と大型テレビを買うのと大差ないんじゃないかと思うようになりました。

それに、自分の耳にしかフィットしない、自分じゃないと100%の音を体感できないイヤホンを持ってるってなんか気分よくないですか?(必死に自己肯定)

というわけで今後も長く付き合っていけるように大事に使っていきます。

ではでは。

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田中ともうします。
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