インドでカレーの材料とかに使われている「ギー」とかいう凄く優秀なバターオイルがあるらしいんですが、日本では完成品がなかなか手に入らないという事なので、自作してみることにしました。
が、1回目は失敗、2回目でなんとかそれっぽいのができたので、忘れないうちに書き残しておきます。
大事なのは、
- バターが溶けた後は絶対に弱火を維持すること
- ろ過の前に不純物を予めある程度取り除いておくこと
- ろ過はコーヒーフィルターでもキッチンペーパーでもなく油こし紙を使うこと
目次
作り方
材料は無塩バターのみ。
①鍋に入れて弱〜中火でバターを溶かす。
②バターが溶けたら超弱火で30分くらい煮込む。
③透明になったら濾す
おわり!簡単!(のはずだった)
※今回のギー作りは「やまでら くみこ のレシピ」を参考にしました。調理中の写真がとても綺麗で素敵なサイトです。
1回目(失敗例)
バターを鍋に入れて溶かす
まずはバター溶かします。
気持ち弱めの中火で5分くらいすると綺麗に溶けます。
5分後がこんな感じ。まだドロっとしていて、鍋の底も見えません。
超弱火で30分煮込む
ここから超弱火で煮込んでいきます。
色々な方の失敗談を見ると、火が強すぎてバターが焦げてしまい、茶色く濁ったギーになってしまうことが多いようです。
やまでらさんのサイトでは、鍋にかかる火を更に弱める為、コンロに焼き物用の網を数枚重ねる手法が紹介されています。
が、残念ながら網を持ってないので、若干危ない手段で挑みます。
網に比べるとかなり高さがありますが、隣のコンロの土台を重ねてみました。
調理中に崩れたら大惨事ですが、このコンロは割と安定しているのでいけそうだと判断しました。怖いのでおすすめはしません。
では火力を弱火にして煮込み開始。
徐々に鍋底から泡が出てきており、表面には不純物が浮いてきます。
ここで乱心、そして失敗
20分くらいが経過したところで、私が乱心します。
田「ちょっと火弱すぎるんじゃないか?網3枚よりはるかに高さあるぞ・・・ これじゃあ不純物取り除けないのでは」
(やめとけばいいのに中火にアップ)
・・・
・・・
(パチパチ・・・)
「はっ!?まずい!!!」
焦げた\(^o^)/
なにやら香ばしいクッキーのような香りが立ち込めてきました。
香りはいいんですが、ギーとしては・・・?
茶色い・・・駄目だ(;´Д`)
2回目
涙を吹いて再チャレンジ。
同じく隣のコンロから土台を借りて底を上げる。
中火5分でバターを溶かすところまではクリア。
5分経過
少し底のマークが見えてきました。
あまりかき混ぜずに更に10分待ちます。
15分経過
Tの字がかなり視認できるようになってきた!
30分経過
この透明度、ネットで見たやつだ!
ここで火を止める。
参考までに、2回目が終わったときの鍋の状態↓
焦げは全くありません。茶色いカスも付いてない(これが正しい状態なのかはよくわからない)
実は難関だったろ過作業
熱いうちに油と分離した不純物を取り除く(ろ過)するんですが、ここがかなりの難関でした。
キッチンペーパーで濾せばいいかな、と思ってたんですが、実際キッチンペーパーで濾してみると、白い不純物もポタポタとたれてきました。
こりゃいかん
ということで急遽コーヒーフィルターに変更!
(ポタ・・・ポタ・・・ポタ・・・)
ろ過おっっっっっっっっっっっそ!!!
そもそも油濾す為の紙じゃないっすからねー、コーヒーフィルターは悪くないよ、うん。
途方に暮れてググってみるとこんな記事が・・・

ギーを手作りする際、最後の最後にギーを濾すのですが、ガーゼやキッチンペーパー、はたまたコーヒーフィルターを使ったりといろいろ試してきたのですが、どれもちょっと不便していました。
わかるわかる。
油こし紙がいいと聞き探していたのですが、しばらく前にようやく買うことができました。さすが油専用。しかも冷たい油もOKというだけあって、ほんとすごいです!時間がかからず、さーっと濾せます。
というわけで、油こし紙を使えばいいらしい。
今回は間に合わなかったが、次回作る時は油こし紙でスイスイろ過してみたいものです。
なんとかろ過終了
右が1回目の失敗作、左が今回のやつ。
色がぜんぜん違いますね。
バター高かったけどやり直してよかった(;´Д`)
ちなみに右側の失敗作も、クッキーみたいにいい香りがしました。これはこれでお菓子とかフレンチトーストに使うと美味しいらしいです。
ティッシュのこよりで純度チェック
完成したギーの純度チェックとして、ティッシュをこより状にしてギーに漬け、ライターで燃やす方法があるらしい。
こよりを燃やしてみて・・
「パチパチ」という音を立てたら不純物が残っている。
音を立てずに燃えたら純度の高い状態になっている。
とのこと。
恐る恐るやってみたところ、なんとか音を立てずに燃えてくれました。ヨカッター
さいごに
なんとか自分でもギーを作る事ができました!
1回失敗したので、結局完成品を買うのと同じぐらいのお金がかかりましたが、いい経験になりました。
自作したギーは、密閉容器に入れて常温で半年持つそうです。
今後はこのギーを使ってインドカレーの自作にも挑戦したいなぁなんて思っております。
ではでは。