ポケモン対戦でしばしば使われる技『はらだいこ』について、使い方や対策を紹介します。

勝負を左右する大技です
目次
はらだいことは
まず『はらだいこ』がどのような技なのか、仕様を見ておきましょう。
技名 | はらだいこ |
タイプ | ノーマル |
分類 | 変化技 |
威力 | – |
命中 | – |
PP | 10 |
範囲 | 自分 |
効果 | 自分のHPを最大HPの半分減らし、 こうげきランクを最大にする |

体力を削って攻撃力アップする技
こうげきランクが最大になる
『はらだいこ』を使うと、HPが最大HPの半分減る代わりにこうげきランクが最大になります。

こうげきランク・・・?
ポケモンのステータスにはランクというものがあり、戦闘開始時点では0です。
戦闘中に技やアイテムによって変動し、初期状態から6段階上がると最大になります。
もちろん、控えポケモンと交代すると0に戻ります。
ランク | -6 | … | -1 | 0 | +1 | +2 | +3 | +4 | +5 | +6 |
倍率 | 0.25倍 | 略 | 2/3倍 | – | 1.5倍 | 2.0倍 | 2.5倍 | 3.0倍 | 3.5倍 | 4.0倍 |

つまり『はらだいこ』すると攻撃が約4倍に!!
ランクが変動する要因としては、つるぎのまい(こうげき+2)や弱点保険(こうげき+2、とくこう+2)などが代表的です。
つるぎのまいのランク変動は+2なので、はらだいこ1回でつるぎのまい3回分の攻撃アップというわけです。

攻撃されたらまず耐えられない
HPを最大HPの半分減らす
はらだいこは、こうげきランク最大の代償としてHPを最大HPの半分減らします。

今のHPが半分になるわけじゃないことに注意
最大HPが奇数の場合は、小数点以下が切り捨てられた分だけ減らします。
なお、技発動時にHPが半分以下だった場合、はらだいこは失敗します。
残りHP/最大HP | 結果 |
200/200 | はらだいこ成功。残りHPが100になる |
201/201 | はらだいこ成功。残りHPが101になる |
101/200 | はらだいこ成功。残りHPが1になる |
100/200 | はらだいこ失敗。HPはそのまま |

1回使ったら次はほとんど使えないね
はらだいこを使うポケモン
『はらだいこ』は覚えるポケモンが限られていますので、意識しておきましょう。
ソードシールドに登場する主な『はらだいこ』ポケモンは次のとおりです。

選出画面でこいつらがいたら腹太鼓を警戒
カビゴン
はらだいこと言えばこいつ。
体力が半分になっても、特性『くいしんぼう』できのみを食べて回復する厄介な相手。
耐久が高く弱点が少ないので『はらだいこ』が成功しやすい。
ヨクバリス
第8世代から登場したポケモン。
カビゴンと同じく『くいしんぼう』の特性を持っているので、はらだいこしつつ体力を回復する手口を使う。
技『ほおばる』を使う型が多いので、カビゴンより『はらだいこ』持ちの確率は少ない印象。
コオリッポ(アイス)
物理ダメージを1回無効にできる特性『アイスフェイス』を持つペンギン。
アイスフェイス時はS50とそこまで素早くないものの、ナイスフェイスになるとS130になる。はらだいこ状態でナイスフェイス化するとまさに兵器。

はらだいこ保持率トップだと思う
その他
その他に『はらだいこ』を持ってそうなポケモンたちはこいつら。
- ジャラランガ★
- ヒヒダルマ
- リザードン
- マリルリ(解禁後)★
- トドゼルガ(解禁後)★
★印は個人的に保持率高めと感じるポケモン
はらだいこの使い方
はらだいこは強力な技ですが、考えなしに使っても返り討ちに遭うだけです。
戦術に組み込む際は、次の2点を考えるのが良いでしょう。
- 減った分のHPを回復する
- 耐久を高めて攻撃回数を増やす
減った分のHPをきのみで回復
主にカビゴン、ヨクバリスなどが使う手法です。
はらだいこでHPが半減した際、オボンの実でHPを1/4回復したり、
特性『くいしんぼう』により、HPが1/2になったタイミングでフィラの実などで最大HPの1/3回復するなどです。
(くいしんぼう:HP1/4で発動するきのみを1/2の時点で使う)
この戦術を使う場合、『はらだいこ』使用後にHPが1/2になっている必要がある為、最大HPが偶数になるよう努力値の調整が必要です。

HPが減るなら回復しちゃえばいいじゃんっていう
先発で壁を貼ってから腹太鼓
『はらだいこ』はHPが減る上に攻撃ランクしか上昇しない為、耐久に不安が残ります。
先発のポケモンで『リフレクター』や『ひかりのかべ』を使うことで、受けるダメージが半減され、比較的安全に腹太鼓を積むことができます。
ただし、カビゴンとオーロンゲを組ませるなど、あからさまな『壁張ります感』は対策されやすいので避けた方が無難です。

壁を張って腹太鼓をサポートしよう
バトンタッチ先で腹太鼓
実現は難しいですが、コスモパワーやコットンガードなどで耐久を高めた後、バトンタッチで腹太鼓ポケモンにつなぐという戦い方もあります。
カビゴンやヨクバリスのようなノーマルポケモンは弱点を突かれにくいので、耐久が高まった状態で腹太鼓ができると非常に強力です。
耐久だけでなく、ダイジェットで素早さを上げてバトンするという方法もあるので、色々と工夫の余地があります。

バトン腹太鼓はロマン
はらだいこの対策
特性『てんねん』
はらだいこに対する最も確実な対策でしょう。
特性『てんねん』は、相手ポケモンの能力変化の影響を受けないという強力な特性です。
相手の攻撃ランクが何段階上がろうと、受けるダメージは変わりません。
特性『てんねん』をもつポケモンは次のとおりです。
- ヌオー(夢)
- ナマコブシ(夢)
- ピクシー(夢)
- ココロモリ
これらのポケモンがパーティに入っていれば、相手は腹太鼓持ちを選出しようとは思わないでしょう。

てんねん持ちがいれば安心
ちょうはつ
はらだいこは変化技ですので、相手の変化技を封じる事ができる『ちょうはつ』も有効な選択肢です。
ただ、相手が腹太鼓をする前に挑発持ちを対面させないといけないため、慎重なプレイングが求められます。

ちょうはつで腹太鼓を封じる!
クリアスモッグ
少々マイナーな技ですが、『クリアスモッグ』は相手の能力変化を元に戻す効果があります。
せっかく体力削ってまで攻撃力を上げたのに元に戻ってしまうとは、相手にとってはたまったもんじゃないですね。
クリアスモッグを使える主なポケモンは次のとおりです。
- ゲンガー
- マタドガス
- トリトドン
- フワライド
- シャンデラ

腹太鼓で上昇した攻撃を元に戻す技
かわりものメタモン
はらだいこで上昇した攻撃力も含めてコピーしてしまう夢特性メタモン。
おすすめのアイテムは『こだわりスカーフ』
相手と同じ攻撃力になりつつ、素早さで上回ることができます。
相手が『はらだいこ』してきそうなパーティだと読んだら、後ろにメタモンを控えておくと良いでしょう。

かわりものメタモンは普通に強いし有効!
関連記事対戦でのメタモンの使い方
さいごに
攻撃ランクを最大に引き上げる『はらだいこ』について紹介しました。
綺麗に決まれば勝ちが確定するような技ですが、対策も比較的しやすいです。
はらだいこに苦しめられた方は対策を検討してみてはいかがでしょうか。
ではでは!