どんでん返し系の映画とか小説が好きです。
騙されてるはずなのに、騙す手口に惚れ惚れするというか、一種の快感を覚えちゃうんですよね。
途中で伏線やヒントが散りばめられていればいるほど、騙されたときがキモチイイ。
で、この手の作品のキャッチコピーでよくあるのが
『あなたは必ず騙される!!』
『驚愕のラスト○分!!』
これ、結構罪深いなと思っていて、
先に騙されることがわかってたら身構えちゃうじゃないですか。
妙にいい人出てきたら、まだ誰も死んでないのに「お、こいつが犯人か?」と思っちゃうし、
全部ドッキリでしたとか、実は主人公が既に死んでるパターンとか、あれこれ考えちゃう。
そうじゃなくて、
もっとしっかり騙されたいんですよ。
ノーガードなところを思い切り騙してほしい。
「えっ、えっ、どういうこと? あっ、えっ、まさか、さっきのアレってそういうこと? あああああやられたああああ!!!」
ってなりたいわけです。
でも騙されることが事前にわかってると、一種の確認作業になってしまって、
「ふーん、なるほどね、そうきたか(震え声)」
みたいになってしまう。
たとえば
「この公園のどこかに落とし穴があります」
って言われてから落とし穴に落ちても
「ああ、ここにあったのね」
くらいにしか思わないじゃないですか。
それだとちょっと味気ない。
まあでも仕方ないとも思います。
ネタバレにならない範囲で最大限に興味を引くコピーは何かと考えたら、『あなたは必ず騙される!!』に行き着くのも理解はできます。
そこは一旦置いておいて。
一番言いたかったのは、
この手の作品にノーガードで出会うのが難しすぎる問題。
「どんでん返し系の映画が観たいなー」
と思って、『騙される 映画』などと検索すればいくらでも出てくるわけですが、
検索した時点でその映画がどんでん返し系だということを自分で認識してしまってるんですよね。
いわば自分から騙されにいっている形。
わざわざ落とし穴のある公園を探して遊びに行ってる。
これでは例のキャッチコピーを見たのと全く一緒です。
私が求めてるのはコレジャナイ。
どうすればノーガードで騙されることができるかと考えると、
「これ、面白いよ」
とシンプルに薦めてもらうか、
自分で手当り次第に観てみて、どんでん返し系に当たるのを待つくらいしかありません。
ちょっとハードル高すぎません?
なんかいい方法ないですかね。
記憶を意図的に消せる方法があればなぁ・・・
おわり