先日、以前の職場の同僚から『義理チョコ文化に異議を唱えていた人の発案で、義理チョコが廃止になった』という話を聞きました。
その職場では、若手女性社員がチョコレートを配る暗黙のルールが何年も続いていたのですが、1人の勇気ある行動が職場を変えたわけです。
というわけで、今日は職場のバレンタイン文化をなくす方法について考えてみます。バレンタイン文化の廃止を考えている方の参考になれば幸いです。
目次
廃止の発議者を誰にするか
文化を無くすというのは案外難しいものです。
まずは、誰が廃止の発議をするのが効果的かを考える必要があります。廃止するには、誰かが言い出さなくてはなりません。
もちろん、やりたくないと思った人が言い出すのがいいんですが、「(私が)嫌だからやめたいです」のように聞こえてしまうと、角が立ってしまい、結局廃止できない羽目になるかもしれません。
そのため、「やめましょう」と声高に言える人を探して協力を仰ぐのも1つの手段です。
候補として考えられるのは以下でしょうか。
- 部署のトップ(管理職)
- 配る側のリーダー格
- あなた
部署のトップ(管理職)
部署のトップが「うちの部ではこの文化やめましょう」って言ってくれれば話が早いです。よほど配りたい人、貰いたい人が強く反発しない限りは廃止できるかと思います。
また、トップが男性管理職であれば、部署のトップであり貰う側のトップでもあるため、非常に効果的でしょう。
配る側のリーダー格
配る側(主に女性)のリーダー格の人が「やりません」と言えばこれも廃止にしやすいですね。仮に部署のトップが男性管理職だとして、業務外の事案について「いやいや、配りなさい」と指揮命令することはできませんからね。
あなた
やっぱり自分で言いたい!というのも全然ありだと思います。
職場のバレンタイン文化は男女共に反対派の方が多い、というアンケート結果もあるようですし、利己的に聞こえないように主張すれば、分かってくれる人はきっと多いはず。
廃止理由をどうするか
廃止を発議するにあたり、廃止理由はどうしたらいいでしょうか。
習慣化しているものを廃止するのに、”なんとなく”な理由ではなかなか通りません。
なるべくみんなが納得して「うんうん、そうだよね」と思ってくれるような理由付けが必要です。
理由① 渡す側・貰う側の両方に負担がかかる
『送る側も大変だし、貰った側のホワイトデーのお返しも大変だから、やめましょう』
どちらか一方の視点で言わないのがポイントです。
渡す側が「準備が大変だからやめたい」と言ったり、貰う側が「ホワイトデーのお返しは経済的に厳しいんだよ」となると、当然いい雰囲気にはなりませんよね。
理由② ジェンダーフリーに反する
LGBT問題を廃止に利用するのは少々抵抗がありますが、「女性から男性に送る」という文化を快く思わないLGBTの方がいるのも事実でしょう。
LGBT関係なく単純に「女性だからってなんでこんな面倒なことやらなきゃいけないの?」と感じている方もいるでしょう。
「性別による贈り物文化は今の時代にそぐわないのでは?」と言う感じの問題提起をするでもいいと思います。
ゴディバの広告をさり気なく引用してみる
2018年の2月1日の日経新聞に掲載されたゴディバの広告。
チョコレートを販売する会社が「日本は、義理チョコをやめよう。」と訴えかけたこの広告は大きな反響を呼びました。
関連記事①:ゴディバ「義理チョコやめよう」広告に込めた想いは? 会社に聞くと「熱い」答えが…
関連記事②:「義理チョコをやめよう」ゴディバのバレンタイン広告に賛否の声 狙いは?
記事中でゴディバジャパンの広報部がこうコメントしています。
「まず、私たちが大切にしたいのは、バレンタインデーの主役は『もらうひと』ではなく、『あげるひと』ではないか、ということです。『あげるひと』にとって『楽しい』バレンタインデーかどうか、 それがもっとも重要なことではないでしょうか」
「義理チョコをご挨拶として知り合いの方に配るのが自分にとっても楽しい、と考える方にはぜひ続けていただきたいですし、そのような方のための商品開発は続けていきます。でも、もし義理チョコが少しでも苦痛になっている人がいるのであれば、 それはやめてしまったほうがいいのではないかと思います」
凄く良いこと言ってますよね。ゴディバの人。
有名ブランドの威厳を借りる感じにはなってしまいますが、義理チョコ廃止に協力をお願いする時に、さり気なくこの広告について話してみるのは効果があるんじゃないかと思います。
発議タイミングはいつか
「やめませんか?」と言い出すのをいつにするかも重要です。遅すぎると誰かが義理チョコを準備し始めてしまいます。
タイミング的には2月の第一週目ぐらいがちょうど良いのではないでしょうか。
さいごに
義理チョコは嫌々やるぐらいならやめましょう。
ただ、渡すのもお返しするのも楽しいと思う人が多いなら、無理にやめることはないかなーと思ってます。
個人的にはチョコレートっていう食べ物が大嫌いなので、やめていただいた方が嬉しいですが
ではでは!