あまり自分では和菓子を買わないのですが、ネットで見かけた羊羹が気になって気になって仕方がなくなり、ついつい注文してしまいました。
その名も「Fly Me to The Moon 羊羹ファンタジア」
自分で食べるのがもったいなく思えるような美しい羊羹です。
どんな羊羹?
画像: http://shop.nagatoya.net
福島県会津若松の老舗和菓子店、本家 長門屋さん(創業1848年)のが2017年に発売した羊羹です。東日本大震災の後、地に落ちた福島ブランドをどう立て直すかを模索した結果、生まれた作品とのこと。
切る度に絵柄が変わる美しい羊羹として話題になり、グッドデザイン賞まで受賞しました。福島県出身の画家、舛田玲香さんが手がけたパッケージもアーティスティックで贈り物にぴったりです。
絵柄が変わるお菓子というのは今までもありましたが、この羊羹ファンタジアの凄い所は、動きだけでなく時の流れまでも表現している所でしょう。
最初は青い鳥が三日月に向かって止まっていますが、徐々に鳥が羽ばたきはじめ、月も三日月から満月に移り変わっていきます。
また、夕暮れの空もだんだんと暗くなっていくなど、繊細に描かれた世界観は美しいの一言です。
近年創業の会社ならまだしも、歴史ある老舗の和菓子屋さんがこういった新商品を開発するというのは、勇気のいる決断だったのではないでしょうか。
で、味は?
実際食べてみました。
見た目だけじゃなかった。美味しいよこれ。
特に真ん中の鳥のレモン羊羹と、空のシャンパンゼリーが甘さ控えめで良い。山を模した小倉羊羹と合わせるとちょうどいい甘さになります。
私は羊羹は甘すぎてあまり量を食べられないのですが、この品はゼリーと羊羹のバランスが良い為、甘すぎる羊羹が苦手な人にもおすすめできます。
注意点として、両端は最も三日月と満月がわかりやすい絵ですが、片側がギザギザなので、空があまり綺麗に見えません。
お客様に出す予定であれば。両端は避けたほうが無難だと思います。
左側が端の羊羹。月や鳥はとても綺麗ですが背景に縦縞が入ってます。
どこで買える?
長門屋さんの公式サイト、または楽天で購入できます。
値段は3500円と少々高めですが、これだけの作品ですから妥当な価格だと思います。
さいごに
一風変わった羊羹、「Fly Me to The Moon」を紹介してみました。
羊羹といえば、京都の七條甘春堂の「天の川」も、その美しさから毎年七夕の季節に話題になりますね。
今後、こういったSNS映えするような和菓子が続々と登場したら面白いなぁと思う次第です。
それではまた。