日本を代表する花のひとつサクラ。
満開の桜を見ると、春の訪れを実感できますよね。
でも、『今年は花見に行こう!』と思っていても、
忙しくて満開の時期を過ぎてしまった。なんてことはありませんか?

あるある。満開の時に土日逃すとすぐ散っちゃう。
そんな忙しい人でもまだ大丈夫。
4月下旬になっても東京で見られる桜があるんです。
目次
桜はソメイヨシノだけじゃない
一般的に桜というとソメイヨシノを指すことが多いですよね。
テレビでの開花情報も、ほぼソメイヨシノについてしか触れていません。
そのため、
『桜は3月下旬から4月上旬でしか見られない』
と思っている方が意外と多いんです。
でも日本には、ソメイヨシノ以外にも桜の選択肢がたくさんあります。
1月〜2月ごろには河津桜や熱海桜が見頃を迎えますし、枝垂れ桜もソメイヨシノより少し早い時期に開花を迎えます。

種類ごとに開花時期が違うよ!
八重桜はソメイヨシノが散った後が見頃
わたしが今日おすすめしたいのは八重桜(ヤエザクラ)。
別名でサトザクラとも呼ばれます。
ソメイヨシノの花びらは5枚ですが、八重桜は6枚以上。
パッと見た感じ桜に見えないかもしれませんが、れっきとした桜の一種です。
八重桜の開花時期はソメイヨシノより2週間ほど遅く、
4月の中旬から5月の上旬くらいまでが見頃となっています。
まさにソメイヨシノを見逃した人のための敗者復活戦のような時期です。

ソメイヨシノの散った後が八重桜の見頃
東京で八重桜を見るなら浜離宮

東京でも八重桜って見られるの?
東京で八重桜を見られる場所は新宿御苑や飛鳥山公園などがありますが、
私のイチオシは汐留にある浜離宮恩賜庭園です。
浜離宮は桜の本数こそ多くはありませんが、さまざまな種類を楽しめます。
入園料がかかりますが、そのぶん人も多くなく、落ち着いて桜を鑑賞できますよ。

落ち着いた花見をしたい人には浜離宮がおすすめ!
浜離宮で見られる八重桜
浜離宮で見られる代表的な八重桜の種類を紹介します。

先週行ったときに咲いていた八重桜たち
この他にもいくつかの種類があるらしいのですが、
種類名を書いた札が置いてなかったのでわかりませんでした・・・
普賢象(フゲンゾウ)
こちらはフゲンゾウという種類。
象の鼻のように2本のめしべが垂れていることから、普賢象と名付けられたそうです。
4月20日に撮った写真ですが、ちょうど見頃になっていますね。
白めの色づきで、大きめな八重咲きの花を咲かせます。

桜っぽくないけど、葉っぱは確かに桜だね
一葉(イチヨウ)
普賢象に似ていますが、こちらは一葉(イチヨウ)という種類。
普賢象と同じく、めしべが葉化して花の中心から飛び出しているのが特徴。
白色で大きい花を咲かせます。

大きな花弁が白いボンボンに見えるよ
鬱金(ウコン)
こちらは珍しい緑色の花を咲かせる桜で鬱金(ウコン)という種類です。
鬱金は黄色い花を咲かせることが多いらしいのですが、浜離宮で見かけるものは緑が強い印象です。

緑色の桜なんてあるんだね
ウコンの花は、咲き始めは緑色なのですが、満開になると綺麗な桃色になります。
こちらは別の日に撮影したもの。同じウコンでも全然色が違いますよね。

花びらが緑色からピンク色に変化する珍しい桜です
関山(カンザン)
最後はわたしが浜離宮で一番好きな八重桜、関山(カンザン)です。

ボールみたいで綺麗・・・
イチヨウに似ていますが、カンザンの方が花びらの色が濃い桃色になっています。
特に園内奥側の潮入の池あたりにあるカンザンは、花が集まって手毬のような形を作っており、とても綺麗です。
カンザンは花びらの数が多く、つぼみの開き始めもとても綺麗です。
こう見ると、どことなくバラに似ているように見えますが、それもそのはず。
桜はバラ科の植物で、一般的にバラとしてイメージされやすいのが八重咲きのバラなのです。

カンザンを見るのが好きで、毎年浜離宮に行ってます
浜離宮への行き方
さて、そんな浜離宮への行き方ですが、電車で行く方法と浅草から水上バスで行くルートがあります。
汐留駅または新橋駅から徒歩
電車の場合は、大江戸線の汐留駅またはJR・都営浅草線の新橋駅から徒歩で行くことができます。
詳しくは公式サイトをご確認ください。
浅草から水上バスで行ける
珍しいコースですが、浅草から出航している水上バスで、浜離宮の園内まで行くことができます。
30分に1本ほどの間隔で運行しており、片道の所要時間は約35分です。
なお、お花見の期間は特別ダイヤが組まれていますので、ご注意ください。
さいごに
東京で見られる八重桜について紹介してみました。
ソメイヨシノを見ながらの宴会ももちろん楽しいです。
でも、他にも綺麗な桜はたくさんあることを多くの人に知ってもらえたら嬉しいですね。
ソメイヨシノに見飽きたという方は、ぜひ浜離宮に足を運んで八重桜の美しさを堪能してみては。
それではまた!