ポケモンソードシールドのランクバトルにて、時間切れの判定勝ちを狙う戦術が流行しています。
ポケモン対戦の時間制限は仕様が少々複雑なため、初心者のうちはよくわからないまま時間切れで負けてしまう、ということがありがちです。
そこで、今回は時間切れの仕様や対策について紹介します。
目次
時間切れ(TOD)とは
ポケモンの通信対戦では、時間切れ戦術のことをTODと呼びます。
TODはTime Over Deathの頭文字を取った略語です。
その名の通り、時間切れによる判定勝ちを狙う戦術のことで、近年のポケモン対戦では頻繁に見かける戦術となっています。
ソードシールドのランクバトルでは、対戦時間の上限が20分に設定されている為、それなりの頻度で時間切れに持ち込まれる事が想定されます。

ちょっと卑怯な戦法ではある
時間切れ戦術は反則ではない
TODはフェアプレーかと問われると微妙ですが、通信対戦の仕様に則った戦術ですのでルール違反ではありません。
ですので、ランクバトルに参戦する以上は時間切れの仕様を理解して対戦に臨むのが必須と言えるでしょう。
時間切れ(TOD)の仕様
ここからはランクバトルの時間切れ仕様について説明していきます。
制限時間は2種類
ランクバトルの制限時間には、対戦時間と持ち時間の2種類があります。
対戦時間は画面右上に表示され、持ち時間は『YOUR TIME』として表示されます。
対戦時間、または持ち時間のどちらかが無くなったら対戦が終了します。
一般的にTODというと、対戦時間を0にすることを狙います。
対戦時間 | 持ち時間 | |
長さ | 20分 | 7分 |
対象 | バトル全体 | プレイヤー個別 |
0になった時 | 判定で勝敗が決まる | 0になったプレイヤーの負け |
消費タイミング | 常に消費 | 行動の選択中のみ消費 |

TODでは主に対戦時間を0にすることを狙います
対戦時間は常に消費される
対戦時間のカウントは対戦中に止まることはありません。
以下のような場合でも時間が流れていきます。
- 技のエフェクトの最中
- ダイマックスのエフェクト中
- お互いの行動選択中
- 色違いの発光エフェクト

対戦時間は常に流れています
持ち時間の消費
一方、持ち時間の7分は消費タイミングが決まっています。
代表的なのは技やポケモン入れ替えの選択中です。
45秒経つと自動的に1番上の技を使いますので、基本的には1ターンにつき最大45秒を消費することになります。
例外的なケースとして、技選択時以外に選択が発生する場合は追加で持ち時間を使うことができます。
例を挙げると、ボルトチェンジやバトンタッチ、だっしゅつボタンなどでの交換先選択です。

持ち時間は技選択や交換先選択で消費する
判定勝ちの仕様
対戦時間切れの際は判定で決着が付きます。
判定には3段階あり、決着が付かなければ次の段階に進みます。
- 残りポケモン数の多い方
- 残りポケモンの体力割合が多い方
- 残りポケモンの体力実数値が多い方
最も優先順位の高い判定は残りポケモンの数です。
仮にこちらのポケモンが体力満タンで2体残っていても、相手ポケモンが3体残っていたら負けです。
二番目は残りポケモンの体力の割合です。
体力ゲージの長さで比較すると言えばわかりやすいでしょうか。
それでも決着が付かない場合は、残りポケモンの体力の実数値で判定になります。
実数値ですから、カビゴンやシャワーズなど、体力の高いポケモンが有利です。
ほとんどの場合は2番目の体力割合までで決着が付くでしょう。

残りポケモンの数が最優先、次に残り体力
時間切れ(TOD)の戦術
TODを狙う戦術について、代表的なものを紹介します。
有利になったら選択遅延
TOD狙いの基本となる行動です。
1〜2体倒して有利になった状態で、技選択を45秒ギリギリで行います。
ソードシールドのエフェクトはダイマックスをはじめとして長めになっていて、普通に対戦していても12〜3分かかることが多いです。持ち時間を使い切るケースはそう多くありません。
そのため、残りポケモン数で有利を取った状態での行動遅延は非常に有効(?)となっています。
まもる・みがわりのループ
『まもる』と『みがわり』を交互に行うことでターン消費・対戦時間消費を狙う、通称『みがまも』戦術です。先述の行動遅延と組み合わせるとかなり厄介です。
『たべのこし』持ちが使うと7〜8ターンは普通に消耗するので、攻撃技しか持っていないポケモンではなす術もなくやられることもあります。
受けポケモンの交換サイクル
ヌメルゴン、アーマーガア、ドヒドイデなど、耐久のあるポケモンを交換で回して時間稼ぎをするパターン。
耐久ポケモンは回復技を持っている事が多いので、TODと非常に相性が良いです。
時間切れ(TOD)の対策
確実な対策は存在しない
TODには確実な対策は存在しません。
強いて言えば、こちらが有利な状態をキープすれば良いので、選出から序盤にかけての行動でミスをしないことが大事と言えるでしょう。
ポケモンの残数でこちらが上回っていれば、相手はTODを仕掛けてくることはできません。
変化技を防ぐポケモン
また、『ちょうはつ』持ちや、こだわりアイテムを持った『トリック』要員などがいると、『まもみが』や『はねやすめ』などの変化技で粘り勝ちを防げるので有効なシーンは多いと思います。
さいごに
ポケモン対戦の時間切れ戦術について紹介しました。
わたし個人としては対戦時間が長引くのは苦痛ですし、自分の対戦経験にもなりづらいので自分から仕掛けることはないと思います。
ただ、ゲームの仕様として時間切れが有効な戦術となっているのは事実なので、常に念頭に置いて対戦するのは必要でしょう。
ではでは。
TODに負けずに楽しいポケモンライフをお送りください!