ポケモン対戦でよく使われる技『あくび』について、使い方や対策を紹介します。
『覚えさせてみたけどうまく使えない』
『あくびの対策がわからない』

使い方や対策を紹介します!
目次
あくびの仕様
まず『あくび』がどのような技なのか、仕様を見ておきましょう。
技名 | あくび |
タイプ | ノーマル |
分類 | 変化技 |
威力 | – |
命中 | – |
PP | 10 |
範囲 | 1体選択 |
効果 | 次のターン終了時に 相手を『ねむり』状態にする |
まもる | 防げる |
みがわり | 防げる |

確実にねむり状態にする強力な技
次のターン終了時に『ねむり』にする
あくびの効果は、あくびをした次のターンの終了時に相手を『ねむり』状態にします。
この『次のターン終了時にねむりになる状態』のことを『ねむけ』状態と呼びます。
次のターンの終了時に眠るので、相手は眠るまでに2回行動することができます。
交代したら効果が切れる
なお、眠る前に相手ポケモンが交代した場合は効果が切れます。
あくびをした側のポケモンは交代しても関係ありません。
同じ相手に連続で使うと失敗する
ちょっと分かりづらいですが、あくびを受けてから眠るまでの間は、再度あくびを受けても技は失敗します。
例えば、ラムの実を持っている相手に対してあくびをするケース。
- 1ターン目にあくび(成功)
- 相手は交代せず行動
- 2ターン目にあくび(失敗)
- 相手は交代せず行動
- 『ねむり』状態になる -> ラムの実で回復
この場合、2ターン目のあくびが失敗しているので、3ターン目の終了時に相手は『ねむり』状態にはなりません。
仮に2ターン目に相手ポケモンが交代した場合は、交代先のポケモンにあくびが成功します。
ダイマックスにも有効
ダイマックス状態だと無効になる技が多い中、あくびはダイマックス相手にも有効です。
対戦環境が整い始めてからあくび持ちの人気が急上昇してきたのは、ダイマックスを流せるのが大きな要因でしょう。
あくびを使うポケモン
ソードシールドに登場する、あくびを使う代表的なポケモンを紹介します。
- カバルドン
- ブラッキー
- ヌオー
- カビゴン
- トリトドン
- シャワーズ
相手がこれらのポケモンを出してきたら、あくびを警戒しましょう。

こいつらは高確率であくび持ち
あくびの使い方
連発が基本
あくびを受けたポケモンの多くは『ねむり』状態を嫌って交代するため、連続して撃つことで交代先にもあくびが決まります。
その結果、相手にねむり状態になるまで交代を強制し続けることができます。通称『あくびループ』

寝るか交代するかの選択を迫れる
眠ったら起点にする
相手がしびれを切らせて攻撃してきたら、その後『ねむり』状態になります。
相手の攻撃でこちらが倒された場合は、後続のポケモンを死に出しして積み技を使います。
相手の交代に合わせて積む
代表的な例はカビゴンで、『あくび』を受けて相手が交代するタイミングで『はらだいこ』や『たくわえる』でステータスを上げていきます。

あくびと積み技は相性が良い
ステルスロックでダメージを与える
あくびと最も相性が良い技が『ステルスロック』です。
相手はポケモンを繰り出した時にダメージを受けるので、あくびループで相手が交代する度にダメージを与える事ができます。
相手はステルスロックのダメージを避けるため、苦渋の選択で『ねむり』状態を受け入れざるを得ません。

あくびステロの組み合わせは鬼
あくびの対策
『あくび』は厄介な技ですが、対策する方法は色々あります。
対策には対面限定で有効なものと、後出しからでも有効なものの2パターンが存在します。
ちょうはつ
相手の変化技を封じる『ちょうはつ』は代表的なあくび対策です。
あくび持ちポケモンの多くは変化技メインのため、挑発を撃たれると置き物状態になります。
ただし挑発のデメリットとして、後出しからでは対策にならない点が挙げられます。
相手が『あくび』したのを見てから挑発持ちに交代しても、結局あくびループに持ち込まれてしまいます。
みがわり
あくびはみがわりを貫通しない為、先攻でみがわりを使うことで逆に相手を起点にできます。
ただし、挑発と同様に後出しからは使えませんので、対面時限定の対策です。
また、カバルドンは多くの場合『ふきとばし』を持っている為、みがわりを張ったからといって油断はできません。
ラムの実・カゴの実
後出しからでもあくびを無効化できる最も手軽な選択肢です。
状態異常を無効化するラムの実や、ねむり状態を無効化するカゴの実を持ったポケモンを交代で繰り出します。
次のターンで積み技を使うなり、攻撃して倒すなり好きに行動しましょう。

ラム持ちギャラドスを出して竜舞とか
マジックミラー持ち
あくびは特性『マジックミラー』で反射できます。
エーフィ、ネイティオ、ブリムオンなどが代表的です。
あくびを反射すると相手側が逆にねむり状態になるため、マジックミラー持ちポケモンがパーティにいるだけで抑止力になります。
かえんだま・どくどくだま
眠る前にこちらから状態異常になってしまうという手段もあります。
ミロカロスやローブシン、ランクルスなど、『かえんだま』を有効活用できるポケモンで使える対策です。
場に出たターンの終了時に状態異常になる為、後出しからあくびを無力化することができます。
ボルトチェンジ・とんぼがえり
『ボルトチェンジ』や『とんぼがえり』など、相手にダメージを与えつつ交代できる技を使うと、あくびループに付き合いながらもダメージを与えられます。
後出しからでも有効な手段ですが、攻撃に合わせて『まもる』を使われると交代できずにねむり状態になってしまうので注意が必要です。

ヒット&アウェイで回避できる
ただし『まもる』には注意
エレキ/ミストフィールド
場がエレキフィールドかミストフィールドの時、ポケモンはねむり状態になりません。
そのため、ダイマックス技の『ダイサンダー』や『ダイフェアリー』の追加効果であくびループを断ち切ることができます。
ただし、ボルトチェンジなどと同じく、『ダイウォール』で防がれると追加効果が発動せずに眠ってしまいますので気をつけましょう。

ダイマックスして眠り回避しよう
なお、エレキフィールドとミストフィールドの違いとして、『あくび』が無効かどうかという点があります。
エレキフィールド下では『ねむけ状態(あくびを受けてから眠るまでの状態)』にならないため、あくびを無効化できますが、ミストフィールドはねむけ状態までは無効化できません。
そのため、ミストフィールド消滅のターンに『あくび』を受けた場合、次のターン終了時に『ねむり』状態になってしまいます。

『ねむり』と『ねむけ』の違いに注意
さいごに
ポケモンでトップクラスに厄介な技『あくび』の使い方や対策について紹介しました。
あくびは強力な技ですが、仕様をしっかりと押さえれば対策可能です。
パーティを構築する際は、あくび対策を持ったポケモンを最低1匹は入れておくことをおすすめします。
ではでは。
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