今回は、私がホームシアター作りをしてきた中で、最も有益だったノウハウ『スピーカーを壁に設置する』についてご紹介します。
『サラウンドスピーカーの置き場がない』
『賃貸だけど壁掛けにしたい』
『壁美人でスピーカーを設置した実例が見たい』
あくまでわたしの環境なので一例にしかなりませんが、こういった方の参考になると思います。

スピーカーを壁に付けてみた話をします
壁掛けスピーカー構成
まずはスピーカーの構成からお話しします。
私が使っているスピーカーはPioneerのHTP-S363という、本体(ウーファー)+5基の計6台で構成される5.1ch製品です。
6台のうち、ウーファーを除いた5基を壁に掛けるようにしました。
有線接続のモデルなので本体以外の5基は電源を取る必要がなかったのが良かったです。

5台を壁掛けにしてます
前方スピーカー3基
前方のスピーカーはかなり天井に近い位置に設置しています。
後半で説明しますが、斜め下に向けて固定するのにかなり苦戦しました。
そのせいもあって、ワイヤーネットだったりフックだったりと見た目微妙なものが色々付いてます。
後方スピーカー2基
後方スピーカーはフロントに比べると雑です。
壁に直接引っ掛けました。
フロントと違って角度を付ける必要がなかったのがシンプルな理由。
壁美人でスピーカーを設置
ここからが本題。
原状復帰が求められる賃貸の壁に、いかにしてスピーカーを壁掛けするかです。
DIYの救世主『壁美人』
私が使ったのは壁美人という壁掛け用金具。DIY界隈だとかなり有名ですが、一般的に広く知られてるかというとそうでもないアイテムです。

壁掛けの最適解だと思う
壁美人の詳細については公式ページにわかりやすく解説されているので、お時間のある時に見ていただければと思いますが、簡単に言うと石膏ボードの壁に固定するフック付きの金具です。
こんな小さな見た目ですが、驚くほどの耐荷重があり、左側の時計用で5kg、右側の金具は1枚で6kgのものを支えることができます。
大型の金具になると、静止荷重12kgのタイプや、24kgのタイプまであります。

大型金具だとテレビすら壁掛けできる
固定するのにホッチキスの針を使うのが特徴的で、これにより非常に小さい穴しか開かないので、賃貸マンションの原状復帰に耐えうるというわけです。
6kg用の金具ひとつにつき、ホッチキスの針を8個使って固定します。
針の数が少なかったり、上手く刺さってないと落下事故の危険性がありますので気をつけましょう。

正しく付ければまず落下しません
使ったアイテム
機器名 | 説明 |
スピーカー | – |
MAXホッチキス | 壁美人を固定するために使う 180度開くMAX社のがオススメ |
ホッチキス針 (ステンレス製) | 壁美人用 劣化防止でステンレス製が必須 |
壁美人(6kg) × 6 | フロントスピーカー用 |
壁美人カバー × 6 | 見栄え用 |
壁美人時計用 × 2 | リアスピーカー用 |
ワイヤーネット | フロントの壁美人に掛ける 100均で買った |
ネット用フック | スピーカーを乗せるためのフック 100均で買った |
結束バンド | スピーカー・ネットを固定 100均 |
滑り止めシート | スピーカーの滑り止め 100均 |
この構築で使った機器は上のとおり。
後半の4つは100円均一のお店で買いました。
個人的にはワイヤーネットがポイントで、壁美人の壁側金具に引っ掛けるだけで、壁収納の可能性が無限に広がるアイテムだと思います。

壁美人とワイヤーネットの相性が良い
角度をつけるための工夫
スピーカーを斜め下に向ける必要があったがために、ワイヤーネットやフックを使う羽目になりました。

フックにスピーカーを乗せるだけだと角度が付かない
スピーカーを固定するため、結束バンドを繋げてぐるっと1周。
スピーカーを囲う結束バンドと、ワイヤーネットを結束バンドで結ぶ。
その結果がこれ(再掲)。
今になって見返してみると、もうちょっとオシャレにできたんじゃないかなと思います。
モールを使ってスピーカーケーブルを固定したり、スピーカー本体を白く塗ってみたりとか。

次DIYする時はもう少し見た目を気にしよう
さいごに
賃貸マンションのホームシアターは色々と制約が多く、なかなか思い通りに進みません。
スピーカーの配置だけでなく、プロジェクターや防音問題など、悩みのタネは様々です。
しかしながらそれを克服して、思い描いた構築ができた時はこの上ない達成感を得られますので、賃貸だからと諦めずにトライしてみてはいかがでしょうか。
ではでは!
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